Go to Circuit!

2001年7月20日に行なわれる走行会が
オリフィエルのサーキット・デビューになります。

このページでは、初めての走行会に向けての準備や
当日の様子などなどを書いていきたいと思います。

なお、最初に書いてある通り、サーキット走行会に参加するのは
初めてです。
記述に間違いなどがある可能性が非常に高いので、
もし何か気が付かれたら連絡していただければと思います。


サーキット走行に必要なもの(2001/07/06)

車両の準備(2001/07/11)

そして、サーキットデビュー(2001/08/09)
(2001/08/25更新)


○サーキット走行に必要なもの

一般道路とは全然違う環境を走るのだから、当然準備が必要になってきます。
走行会の主催者さんからいただいたお手紙や雑誌の記事を参考に
必要なものをそろえていきます。

◇ ヘルメット
安全のため走行時に着用します。
フルフェイスのヘルメットを用意しました。
このヘルメットは2輪用のヘルメットですが、特に問題はないみたいです。
本当は4輪用を用意したほうがいいと思うのですが、予算が……^^;

◇ グローブ
安全のため、また素早い操作を確実に行うために着用します。
指先が出ているもの(戦隊モノの主役=レッドがつけているようなの)ではなく、
指先が隠れているものを使います。
軍手は不可の場合が多いようです。
ミトンの手袋は……不可でしょう。

 

◇ ビニールテープ、ガムテープ
ヘッドライト、フォグランプなどのライト系に貼り、
万が一クラッシュしたときにプラスチックの破片が飛び散らないようにします。
また、パワステフルードやオイル、ブレーキフルードのキャップにもテーピングを行います。
ライト系と同様、クラッシュ時に油脂類を撒き散らさないようにするためです。
これは工具箱の中にあったものを使うので、追加して購入はしません。

◇ 工具
特別な工具ではなく、走行会に必要そうなものだけでいいでしょう。
多分。
ぼくはいつも使っている工具箱をそのまま持っていくことにします。
それとラチェットのセット。
たいていのことはこれだけで何とかなっているので。
何とかならない事態は……きっと工具があってもなんともならなさそうなので、
普段使っている工具だけで、特別に購入はしません。

 

◇服装
長袖、長ズボンを着用、靴は底の厚くない動きやすいものにします。
服は燃えにくいもの、本当はドライビングスーツが一番なのだと思いますが、
フツーに動きやすい長袖・長ズボンでも大丈夫でしょう。

◇その他
水分補給のための水。
タオル。
着替え。
ゴミ袋。
地図。
クスリ(やばくないもの^^;)
……っと、こんな感じでしょうか。

ヘルメットとグローブさえ用意できれば、特別に必要なものはなさそうです。
意外と用意するものが少ないなぁ……っというのが正直な感想です。
思っていたよりもモータースポーツの世界は近いようです。


○車両の準備

一般道を走るのとは違い、限界領域での走行が続く(と思われる)サーキット走行で
安全かつ楽しく、さらにタイムアップを狙うべくいろいろと準備を行ないました。
とは言っても、ほとんどが走行会に参加するうえで行なったほうがいい、
基本的な作業だと思います。

◇ シートの交換
よりホールド性能の高いバケットシートに交換しました。
(詳しくはこのページを参考)
普段の運転では「暑い」「きつい」「派手すぎ」「でも格好いいから許す」と、
あまりいい点のないバケットシートですが、その抜群のホールド性能はサーキットで真価を
発揮してくれる(はず)です。
以前、オフ会で聞いた「ドライバーの姿勢が乱れると、車の姿勢も乱れる」という言葉の通り、
ドライバーがしっかりと運転に集中できる環境を整えないと、タイムアップはおろか、
安全かつ楽しく走ることなんて出来ないと思います。
純正シートでも走行できなくはないと思いますが、
可能ならばバケットシートに交換したほうがいいでしょう。

◇ 4点式シートベルト
体を固定して運転に集中できるように、4×3点式シートベルトを装着しました。
(詳しくはこのページを参考)
シートベルトもバケットシートと同じく、ドライバーの姿勢を安定させるために必要です。
走行会によっては「装着を推奨」「3点式は不可」という場合もあるようです。
上記のバケットシートの装着が難しい場合でも、
4点式シートベルトぐらいは装着したほうがいいでしょう。
純正シートとの組合わせでもかなりのホールド感があり、運転のしやすさがだいぶ変わります。

◇ タイヤ
特に「サーキット用タイヤ」「勝負タイヤ」などは用意しませんでした。
まぁ、資金的に不可能ですので……^^;
タイヤは極端な話、純正タイヤでもサーキットで走ることは可能です。
(当然、限界は下がってしまうと思いますが)
そのタイヤにあった走りをして、タイムアップを目指せばいいのですから。
だからと言って「ミゾが残っていない」「ヒビが入っている」
「ブロックが飛んでいる」タイヤを使うのは言語道断!
走行会に参加する前に、「ミゾが残っているか?」
「ヒビ割れ、ブロック飛びがないか?」をきちんと確認しておきましょう。
あとは「空気圧」。これはかなり重要(みたい)です。
空気圧が低いと高速走行時にバーストする可能性があるし、
逆に高すぎるとグリップが悪くなり、スピン→コース外に一直線→ガードレールに突撃!
となりかねません。
走行会初参加のオリフィエルには「上手い設定」がよくわかりませんが、
少なくともメーカーもしくはショップの推奨する値にきちんと設定しておく必要があります。

◇ 油脂類
エンジンオイル、ミッションオイルなどです。
必ず新品のオイルを入れていかなければならない!
ということはないと思いますが、出来れば走行会前にエンジンオイルの交換を
したほうがいいと思います。
また、走行会でエンジンを酷使した結果、エンジンオイルの劣化も早く進むので、
早めに交換したほうがいいでしょう。
ミッションオイル、ブレーキフルード、パワステフルードなどは適量が入っていて、
汚れがなければ大丈夫だと思います。
つまりは、車をベストコンディションに保っていればOK! ということですね。

 

◇ ブレーキパッド、ディスクなど
ブレーキ関係は命を預かってくれる重要なパーツです。
ブレーキパッドが減っていないか、ディスクは正常な状態か、きちんと確認しておきましょう。
サーキット走行用のスポーツ・ブレーキパッドもいろいろな種類が
いろんなメーカーから発売されていますが、
今回はストリート用のブレーキパッドを使用します。
本当はサーキット走行向けのパッドを使用したほうがいいと思いますが、
(予算の都合もありますが)普段の街乗りで使用するのがメインであることを考えると
扱いにくいパッドに交換してしまうよりは……と考えたのです。
タイヤのところでも書きましたが「サーキット用パッドでなければいけない」ということはなく、
ストリート用パッドでもそれにあった走りをして、
その上でタイムアップを目指せばいいと思います。

◇ 車内小物の整理。
芳香剤やらマスコットやらが乱れ飛ぶ車内では、安全に走行することすら危うくなってしまいます。
車内には必要最低限のものだけを残して、可能な限り荷物は降ろしてしまいます。
安全だし、車両の軽量化にもなりますからね。

◇ 洗車
表面の細かい汚れを落として空気抵抗を低減し、タイムアップを狙うため……
ではなく。
たくさんの車、ドライバーが集まってくる走行会に汚れた車で参加したくないから。
それだけです。
やっぱりピカピカの車で参加したほうが気持ちがいいし、なんとなく速く走れそうなので^^;


○そして、サーキットデビュー

7月20日。晴れ。その後夕立あり。暑い一日。

◇ 起床〜出発
午前4時過ぎに起きて、身支度を開始。
だいたいは前日のうちに用意しておいたから、忘れ物がないかを確認して、
5時前に出発。
近所のコンビニで昼食を買い、
成田モーターランドに向けて国道16号線を南下していきます。

◇ 国道16号線〜296号線〜県道77号線
途中、16号線から高速道路を使うか、296号線を使うか迷うものの、
結局交通費節約と時間に余裕があったため296号線を使うことに決定。
以前「海でも観にいこう」と思い立って(結局海には行かなかったけど)出かけたときと
ほぼ同じ道順となったので、迷うことなく77号線に入ることが出来ました。
296号線と77号線の交差点にあるコンビニで一休みして、出発です。

◇ 県道77号線〜成田モーターランド
地図で見たよりも近く、集合時間より30分ちかく早めについてしまいました。
しかたがないので周囲をぐるっとまわり、近所のコンビニでしばらく時間をつぶすことに。
集合時間の8時にゲートをくぐり、会場に入りましたが……!

◇ 成田モーターランド
ヴィッツが1台しかいません。
ヴィッツのドライバーさん、曰く「主催者は渋滞にはまってまだ到着していない」とのこと^^;
仕方がないので、車内を整理したりして待つことに。
しばらくするとインテグラ・タイプR1台が到着。
この方も主催者さんではありませんでした。
またしばらくして、ブルーブラックマイカのセリカが到着。
以前にオフ会でお会いしたことのある、LAMPさんでした。
主催者さんが渋滞でまだ到着していないことを話して、しばらくお話をしながら待つことにしました。
その後、ピットに車を移動させて待っていると、主催者さん一行が到着。
ほどなくして、ZZTセリカ完投チームの面々も到着。
連休初日の渋滞にはまってしまったようです。
何はともあれ、これで参加車両のほとんどが到着しました。

◇ ドライバーズミーティング〜準備
ドライバーズミーティングが開始されました。
出欠の確認と、誓約書の提出。簡単な注意をもらったあと、日程の伝達。
8時55分からコースの下見を開始するので、それまでに車両のテーピングをすること。
上手く時間を使って走っていけば6回の走行が可能であることが連絡されました。
また、今回はコース内に1台で走ることになりました。
他の車がいなくて安心ですが、逆にちょっと緊張です。

持参したビニールテープを使ってライト関係、リザーバータンクのキャップに
テーピングをしていきます。
いちおう、車内の小物入れにもテーピングし、グローブボックスにはロックをかけておきます。
車内からはスペアタイヤ、工具、ジャッキなどを下ろして軽量化しておきます。

◇ コース下見
テーピングなどをしていると、主催者さんから「下見を始めます」との声がかかりました。
実際の走行を前に、コース内を歩いて感覚をつかんでいきます。

主催者さんのあとについて歩きながらコースを見ていきます。
思ったよりも道幅がせまく感じられました。
逆に壁がないだけ恐怖心がなく思いっきり走ることが出来そうです。
なんとなくラインを思い浮かべながら歩いていると主催者さんから
「このS字は要注意です」
「ここで転倒する可能性があります」
「曲がれなさそうだったらコーンを倒して突っ切っちゃってください」
といろいろと説明が。
その中でも次の言葉が非常に印象に残りました。

「サーキットなんで、無理はしてもいいですけど、無茶はしないでくださいね」

納得。

◇ 走行開始(1本目〜2本目)
下見が終わるといよいよ走行開始です。
5番目に走ることになり緊張しながら待っていると、ZZTチームの1台目が
目の前を走り抜けていきました。
……なんとか、出来そう、かな……?
まずは無理をせず、流して様子をみよう。
それからペースを上げていけばいいんだ……
考えていると4番目に走る車がスタート地点に移動していきました。
いよいよ、です。
シートにすわり、4点式ベルトをしめ、ヘルメットをかぶり、グローブをつけます。
……あ、暑い……(T_T)
しかも窓は閉めなくてはいけません。
すぐに汗が噴出してきます。 

前走車がスタートしました。
コースに入れる場所で待機です。
めちゃくちゃドキドキしています。
大丈夫。出来る。
無理せず、様子を見ながら走ればいいんだから。
1回目だから、遅くて当たり前……
チェッカーが振られ、すスタートの合図です。
ゆっくりとスタートさせ、コースに入っていきます……

by yanmaguchi

1本目、そして2本目の走行はもう、あっという間に終わってしまいました。
ゆっくり走ろうとか、様子をみようとか、考えられたのは1週目だけ。
1本:3週のなかで、残り2週は夢中になって走るので精一杯。
ラインも、なにも考える余裕はありませんでした。

by yanmaguchi

ただ、車が限界付近でどんな挙動をしめすのか、しめそうとするのか、
なんとなくわかった気がしました。
3本目からはもっと冷静に、ラインを考えながら走ろう。
そう思って車をピットに持ち帰るのでした。

◇ 3本目〜4本目
お昼休みをはさんで3本目と4本目の走行。
今回は多少冷静になって走ることが出来ました。
が、やはりちゃんとした思考は出来ていなかったかもしれません。
「ここでブレーキ」
「アクセルワークで抜けていく」
「ペダルをまったく踏まない時間を作らない」
などなど、筑波山を何回か走ったときに覚えた感覚に当てはめて考えてみますが、
目の前のコーナーをクリアしていくので精一杯です。

by yanmaguchi

一度、コーナーでミスって、思いっきりアンダーステアになってしまい、
急減速、ストールはしなかったものの、非常に怖い思いをしてしまいました。
「無理はするけど、無茶はしない」
どのあたりが「無茶」なのか、ちょっとわかったきがしました。
ここまでのベストラップは52秒59。
当初、1分を切るぐらいを目標にしていたことから考えると、
だいぶ速いペースで走れています。
が、トップから比べるとまだまだ……。
次の5本目以降でタイムアップを狙います。

by yanmaguchi

今回、セリカチームのメンバーから言われたのは
「足回りがいい」ということ。
BRASHBOYさんで「ストリート〜サーキット」セッティングにしてもらった甲斐が
あったというものです。
たぁだ、その足回りを活かし切れていないのが残念でなりません。

by yanmaguchi

◇ 5本目
結果的に、ドライ路面での最後の走行となった5本目です。
前に走行していたMR-2がコースアウトしてしまい、コース上に土砂が多少乗ってしまうという
アクシデントがあり、急遽、主催者さんとセリカチームの3人が竹箒でコースを掃除してくれました。
お掃除終了後、「路面に砂は残っていないから」と主催者さんに声をかけてもらいましたが、
どうも不安……^^;
一周目はゆっくりと流してみることにします。
チェッカーが振られスタート。
先ほどまでと違い、ゆっくりとしたペースで走っていきます。
……うん。大丈夫そう。
そうとわかれば、2周目からは全開走行です。
ラインをイメージしつつ、コーナーをクリアーしていきます……
結果。
52秒30という、本日の自己最高記録をマーク!
満足のいく走行が出来ました。

by yanmaguchi

◇ ウェット路面を体験
そして5本目の走行を他の車が消化していっていると、ポツリポツリと雨が降り始めました。
最初は路面に水がたまるようなことはなく、そのまま走行できていたのですが、
次第に雨脚が強くなり、5本目の走行を全車が終えるころには本格的に降り始めました。
路面にも水がたまり、ウェットになっています。
ここで主催者さんから「走行はここで中止。以後は希望する人だけの体験走行とします。
十分に気をつけて走ってください」と連絡が。
しばらくは見ているだけでしたが、次第に「ウェット路面を体験するのもいいかもしれない」
と考え始め、結局走ってみることにしました。
ドライ路面と比べて格段にグリップがなくなっており、ステアリングを切っても
全然まがらなくなってしまっています。
それも想像以上に
「こんなにも曲がらないものか!」と本気で驚きました。
なにはともあれ、大きなトラブルも事故もなく、無事に走行会は終了しました。

 

 

◇ 走行終了〜後片付け〜撤収

ウェット路面の体験走行を終えて、ピットに戻り、テープ類を剥がし始めます。
また、車から降ろしていた荷物を戻し、スペアタイヤなども取り付けていきます。
忘れ物がないことを確認して、作業終了。
セリカチームの面々と帰路につくことにします。

帰りがけ、主催者さんに「お疲れ様でした」とあいさつをしてサーキットを後にします。
本当に、お疲れ様でした。_(._.)_

◇ 帰り道にて……
途中のファミレスに入り、今日の走行会のことなどなど、セリカチームの面々で
時間がたつのも忘れていろいろと話をします。
走行しているところを撮影したビデオがあったので、最後にそれをみながらそれぞれの
走りについて話していきました。
ぼくの走りは「ラインがきれい」と評価をもらってしまいました。
本人は、まだまだ全然、って思っていたんですが、結構上手く走れていたってことなんでしょうか^^;
また、「足回りがいい」という嬉しいお言葉も。
この言葉は、ブラッシュボーイの社長さんに聞いてもらいたい言葉です。

そんなこんなで、食事も終わり、セリカチームも解散。
各自家路に着くのでした……

◇走行会を終えて
すっごく楽しかった!
の一言です。
対向車や他の車を気にせず思いっきり走るのがこんなに楽しいことだったとは!
いろいろと課題も見えてきたことだし、次の走行会が待ち遠しくなりました。


8月15日更新:
yanmaguchiさんが撮影してくださった画像を追加しました。
わざわざ送ってくださって、ありがとうございました。_(._.)_


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