暑い暑い日々が続いている８月４日。
ユイレーシングスクールさんが主催するオーバルスクール浅間台に参加してきました！
今回でオーバルスクールは３回目の参加。
１回目、２回目で発見したことを再確認しつつ、ロードスターというクルマに慣れ、さらに新しいものを発見するのが目的。
……なのですが、もっちろん楽しむことも忘れてはなりません。
２本の直線と２つのコーナーという、もっとも単純な周回路。しかし単純であるがゆえに奥が深く、走れば走るほど楽しさが増してくるのです。

今回もパイロンで作ったオーバルコースを２台ずつ周回していきます。
FMラジオを通じてインストラクターの指示が飛んでくるので、その場その場の操作を検証しながら周回を重ねていくことが出来ます。
また、幸運にも（？）参加台数が従来の半分しか集まらなかったので、普段よりも少しだけ走る時間が増え、かなりインストラクターさんと話す時間が増えました。
オーバルコースを走るポイントだけにとどまらず、レースのこと、クルマのこと、テクニックのことなどなど、豊富な知識と経験に触れる時間を得られるだけでも、このスクールに参加する価値はあると思います。

朝のうちにわか雨、その後晴天という天気でしたが、朝の雨が今回に限ってはよかったのかもしれません。
走行開始直後は路面がかなり濡れていて、少しでもラフな操作をするとすぐにリアがブレイクしてしまいそうだったのです。自然と、前回のスクールで教えてもらったことを思い出しつつ、丁寧な操作をするようになりました。
弱く長めのブレーキングで速度を調節してターンイン。ブレーキを残しつつ旋回し、イーブンスロットルで車両の姿勢を安定させる。出口ではステアリングを戻しながら「じわっと」アクセル。
まず最初にこのイメージを作れたので、その後路面が乾いていったときも丁寧に運転が出来たのかもしれません。

さて、今回の走行でのポイントは
○　ステアリング操作
○　腰でロールの発生を感じる
の２点。

ステアリング操作は、意識して早め早めに動かし始めること。そうすればドライバーが楽になる。つまり、クルマに無理な動きを要求しなくなる。
また、ステアリングの動きは一定ではなく、状況に応じて変わっていく。ドライバーの意思ではなく、クルマの状況によって変化する。
ターンインのブレーキが残っている状態でのステアリングでリアを少し滑らせる。
上手くすべると「腰でロールの発生を感じる」ことが出来るので、イーブンスロットルに移行。
ステアリングを切り足していっても、リアがブレイクすることなく素早い旋回が可能になる。
（イーブンスロットルに入るまえにステアリングを切り足すと、スピンしやすい）
クリップを過ぎたらステアリングを戻しつつ、アクセルを「じわっと」踏んで加速していく。

この「腰でロールの発生を感じる」というのが重要。
通常、コーナリングではロールが発生して車体が傾いているのですが、そのロールが肩で感じられる場合、クルマは対角線でロールしている場合が多い。
対角線でロールしていると（左コーナーの場合）右前輪に多くの荷重がかかっている。しかし、クルマは右前輪が許容する以上のコーナリングスピードを発生させることが出来ない。
しかし、イーブンスロットルを用いてコーナリングすると、前後のピッチング方向の変化がないため、前輪を均等に使用することが出来る（コーナーに対して内側と外側の差はあるが）。この場合、前輪２本の合計が許容するコーナリングスピードを発生させることが出来る。対角線にロールしている場合と比べて、左前輪のグリップを上手く使えているからである。

……ということなのですが、文章にすると難しい感じですね。
実際に走ってみると、腰で感じるロールとクルマの旋回速度、イン側タイヤの「グリップ感」によって、「ああ、こういうことか」と感じることが出来ます。
もっとも、その「こういうことか」という感じをすべての周回で再現することが出来ない、というのが問題になっているのですが^^;

今回のスクールでは、何か１ランク上の走りをするうえで大切な「なにか」を発見出来たような、そんな感じがします。
今後は、この感覚を忘れることなく反復練習を行い、また実際のコースで応用していくことも課題ですね。

学ぶことも多く、楽しめた一日でした！