YRS 筑波サーキット ドライビングスクール
2004/12/09


この冬一番の寒さを記録した12月9日。ユイレーシングスクール主催の 筑波サーキット ドライビングスクールに参加してきました。

午前6時30分に筑波サーキットに集合して、まずは教室での座学からスタート。ここで安全に速く走るための理論を学びます。
主にタイヤのグリップを効率よく使うための方法が説明されたのですが、当日のメモを抜粋しておきます。

○ タイヤは滑りつつ最大のグリップを発生させている。
○ スキール音は滑っている音。まだグリップのピークを超えてはいない。
○ リアタイヤにも荷重をかけ、フロントとリアの両方のグリップを使用する。
○ フリクションサークルを常にイメージする。
○ しかし、考えながら走ると操作が遅く、速くなってしまう。体が自然に反応できるようにする。

座学が終わったら、ジムカーナ場に移動して実技の開始です。

ジムカーナ場では、パイロンで楕円形のオーバルコースを作り、そこを出来るだけ速い速度で旋回する練習を行います。
真円でないのは、加速→減速→旋回→加速といった、実際のコースで行われる操作を練習するためです。
このオーバルコース、それだけでスクールが開催されるほど奥が深く、走れば走るほどクルマの操作に対する理解が深まり、走ることが楽しくなってきます。
ポイントはリズムよく、かつ急がずに操作を行っていくこと。
ブレーキ→薄く残してフロントをひろい→ゆっくりとステアリングを切りつつ→イーブンスロットル→クリップめがけてステアリングを切り増し→脱出に向けてステアリングを戻しつつ→じわっとアクセルを開ける。
この操作をスムーズに、かつ急がず、自分の都合ではなくクルマの都合に合わせて行うことにより、初めてオーバルを速く走ることが出来るようになります。
また、ステアリングを切り始めた時点で十分な速度を保っていることにより、リアが出てノーズが自然とイン側を向くようになります。この時にクルマはロールしているのですが、このロールが「腰」で感じるロールになっていないと、フロントだけにロールが発生し、フロントタイヤだけで旋回しているような状態になってしまっています。

……と、こんな感じに言葉で書くと難しいことを、オーバルコースを周回することによって学んでいきます。
これはもう、実際に走って、インストラクターの助言を受けて走って、考えて、さらに走ってみて初めてわかることなのかもしれません。

午後からはコース1000に移動して、ロードコースのラッピングです。
いつもどおりの準備をして、計測器を取り付けて、ドライバーズミーティングを行ってからコースイン。
今回は1クラス10台前後の3クラスに分かれての走行です。

まず1回目の走行。
周りのハイペースに驚きながらも「まずはカラダとクルマを暖める」ことを目的にして走行。
まだまだカラダがこわばっているようで、アクセルを全開にしてスムーズに走らせることが出来ません。
立ち上がりの悪さ、これは今後の課題ですね。
何回か他のクルマをパスさせながら走っていると、ちょうど1コーナーの入り口で真後ろに速いロードスターが着きました。
この回のパッシングはストレートだけなので、無理にイン側に入ってくることはなく安心してコーナリング出来るのですが……
ふと目を奪われ、操作のリズムを崩してしまいコースアウト。
グラベルで減速してそのまま外周をまわってピットイン。
問題はなさそうなので再度コースに入り、しばらくしてチェッカー。
う〜ん、いまいち!

続いて同乗走行。
インストラクター氏にロードスターを運転してもらい、コース1000を走ってもらいます。
速いです、速い。
それでいて操作は全然急いでいなくって、逆にゆっくりなぐらい。全然怖くないです。
「クルマが速く走れば走るほど、操作は逆にゆっくりにしないといけない」
納得です。
目標とするべき走り方を教えてもらい、ラッピング再開です。

2回目の走行。
「スムーズな操作」を目標に走行。
最終コーナーの処理は上手く出来るようになったと思うのだけど、1コーナー〜2コーナーが×。
おそらく、1コーナーの進入でブレーキが強すぎるのでしょう。速度が落ちすぎてしまっています。
冷静に考えるとそうわかるのだけど、いざストレートエンドでブレーキングを開始すると、やっぱり減速しすぎ……
と、1回目の走行でコースアウトするきっかけになってしまって(してしまった?)速いロードスターがまだ後ろに来ました。
今回からはコース全域でのパッシングが許可されているので、適当なところでラインを譲って(というほどでもないけど。アクセルを抜くぐらい)パッシングさせます。すると、片手をあげて「ありがとう」の合図。
……こういうマナーはうれしいですね。次回も邪魔することなく進路を譲ってあげよう、って思えます。
そしてコース上の渋滞を避けようとピットに入ったところでチェッカー。

3回目の走行。
「出来るだけ速い速度でラッピング」を目標に走行。
最終コーナーはかなりスムーズに抜けられるようになり、速い速度で旋回出来るようになってきました。
でも、1コーナーは相変わらず……
路面温度は上がらないし、タイヤも温まらない。リスクを背負う必要はない、と自分に言い聞かせ、方針変更。
1コーナーを無理に攻める必要はないから、他のコーナーをスムーズに抜けられるように走ることにします。
1コーナー〜2コーナーはかなり高速で抜けることが出来そうです。まだまだスキール音は発生しません。
続くヘアピンはオーバルコースの要領で。
左に回りこむ複合コーナーは一つのコーナーと考え、最後のクリップにつけるよう、大きく回るイメージで旋回。
最終コーナーの複合も一つのコーナーとイメージ。ブレーキングを早めに終わらせてイーブンスロットルを使って大きく、前半3分の2ぐらいはコース幅いっぱいに使って、最後のクリップにつきながら加速していくように走ります。
15分の最終セッションが終了し、チェッカー。
本日のカリキュラムはこれで終了です。

来年のスケジュールはまだ未定ですが、今回のスクールで課題を見つけることが出来ました。
○ 高速コーナーにクルマを信じて飛び込めるようにすること。
○ 走行開始から終了まで一定のペースを保つこと。
○ 気温と路面温度、タイヤ空気圧のデータを取ること。
特に「クルマを信じる」ことが大切ですね。
「自分のウデを信じてはいけないが、クルマは信じなければいけない」
今年のユイレーシングスクールで学んだ一番のことです。
来年は実践できるよう、がんばっていきましょう!


− 本日の仕様 −

◇ 外装 ◇

ロールバー

MAZDA SPEED
ロールバーセット

ロールバーパッド
ロールバープロテクター

◇ 内装 ◇

ハーネス(R)

Sabelt
トップフォーミュラーB

バケットシート(R)

sparco
REV2

シートレール(R)

ラストラーダ
左右分割スライドタイプ

◇ ブレーキ ◇

ブレーキパッド(F)

MAZDA SPEED
B-Spec

ブレーキパッド(R)
B-Spec

ブレーキフルード

TRUST
SUPER DOT4

◇ エンジン ◇

プラグコード

MAZDA SPEED
ハイボルトシリコンコード

マフラー
スポーツサウンドマフラー

◇ タイヤ+ホイール ◇

ホイール

RAYS
VOLK RACING TE37
15×7JJ +35

タイヤ

BRIDGESTONE
POTENZA RE-01
195/50R15


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