オイルクーラー取付始末記
2006/01/01


2005年8月1日に思い立って取付したオイルクーラー。


2005/08/01(月)

もう8月……暑いのもあと1ヵ月半の辛抱ですね。
あと1ヵ月半なのですが、オイルクーラーが欲しいなぁ〜……と思っているのです。
先日のスプリントレースで、最終ヒート12周を走ったのですが、チェッカーを受ける頃には油温135度、水温104度を記録。あまり見たくない数字ですねぇ〜^^;
で、このままではエンジンに悪い影響を絶対に与えてしまうと思い、長く乗るクルマだから少しでもクルマにやさしくなるように、オイルクーラーが欲しいと、そう考えたわけです。
月末の走行会に出来れば間に合わせたいから、早速問い合わせてみようかな?


当初はこのぐらいの簡単な気持ちで、取り付けも簡単かなぁ〜……と思ってオイルクーラーの取付を決めたのですが……こんなにも手間取るとは思いもしませんでした。

さて、思い立ってすぐの8月10日までには問い合わせをして入荷予定が決まりました。


2005/08/10(水)

問い合わせしていたオイルクーラー、どうやら9月上旬から中旬ころの取り付けとなりそうです。
なんでも欠品しているらしくて……って、この暑い日々ではそうですね。もっと早めに動けばよかった。
で、取り付けする予定なのはトラストのオイルクーラーキット(Vタイプ)です。


2005/09/05(月)

以前に発注していたトラストのオイルクーラーキット(Vタイプ)がようやく入荷しました!
都合により取り付けは約2週間後の18日(日)となってしまいますが、いまから楽しみです。
これで夏場のレースも安心して走れる……かもしれない。
暑いときの走行会も時間を有効に使える……かもしれない。
まずはしばらく使ってみないとわからないですね。^^;


2005/09/18(日)

待ちに待ったオイルクーラーの取付日!
お店に行き、お支払いを済ませ、キーを渡して「よろしくお願いしますね」。
予定作業時間は3時間なので、持参した文庫本を読みながらのんびり待ちます。

が、問題発生。
ぼくのロードスターには油温計が付いているのですが、そのセンサーをオイルクーラーキットに取り付けられないのです。
あとから調べてわかったのですが、トラストのオイルクーラーキット(Vタイプ)の場合、クリアランスが足りないため、センサーを取り付けることが出来なかったのです。
そこで店員さんが「幸いにもオイルフィルター移動キットが同じトラスト製なので、上手く部品を使って出来ないかやってみますね。もうちょっと時間をもらっていいですか?」と言ってくれたのでお願いすることに。出来れば油温計をそのまま使いたいですからねぇ〜。
しばらく待っていると「フィッティング部分からオイルが漏れてしまって……」ということで、パイピングをやりなおしたり、締め付けを確認しなおしたり。
「今度は別のところから漏れてしまいました」もう一度フィッティングの確認などなど。

……こんな感じでトラブル対応をしてもらって、最終的にオイルクーラーキットのサーモスタットが使えなくなってしまいましたが、取付作業が終わったのが20時過ぎ。3時間の予定が6時間におよぶ大作業になってしまいました。
店員さん、ピット員さん、ありがとうございました。

帰り道に油温を確認してみると、確かに低下しているようです。
90度になることがなく、常に80度〜87度ぐらいを保っています。
3000回転までしかまわしていない低負荷時ですが、これまではすぐに90度を超えて100度前後まであがっていたことを考えると確かに効果があるようです。
しばらくは急激な負荷&長時間の負荷をかけないようにして、オイル漏れをチェックしつつ、油温に気をつけながら走ってみることにしましょう。

……う〜ん、機会をみてオイルフィルターキットの部品をすべて外してしまって、オイルクーラーだけにしてしまおうかな?
追加メーターも全部外してしまって……快適・長持ち街乗り仕様を作るときかな?


ここでトラブル発生です。
オイルクーラー取付以前につけていた油温計のセンサーがそのままでは取付出来なくなってしまったのです。
苦肉の策として、オイルフィルター移動キットとオイルクーラーキットの部品を使用して取り付けてみましたが……


2005/09/21(水)

オイルクーラーのアタッチメント周辺をチェック……オイル漏れ発見……(T_T)
あ〜、だめかぁ〜……仕方がない、ということで取り付けをしたお店に持ち込んで、点検と取付のやり直し作業を実施。
オイルクーラー用の配管・アタッチメントを使用して正規の取付方法に改めて、油温センサーははずしてエンジンルーム内温度センサーとなり^^;、作業は完了。
お店のチェックではオイル漏れを発見しなかったということなので、前回の取り付けよりも安心です。
しばらくは気にしてチェックをすることになると思いますが……


やっぱりと言うかなんと言うか、オイル漏れが発生です。
この時点ではオイルフィルター移動キットとの併用が問題であろうとの判断をして、オイルクーラー単体での取り付けに変更しました。
油温計センサーは取り外され、最終的には外気温度センサー(?)として活用されることになります。


2005/10/30(日)

先月取り付けたオイルクーラー周辺のチェックもあわせて行ったのですが、若干のオイルを発見。
これが「取り付け後にもれた」ものなのか「取り付け前(もしくは最中)に付着した」ものなのかが判別できなかったので、とりあえずきれいに拭いて作業終了。
大きくオイル量が減っている形跡もないし、特に問題はないのだけど……ちょっと気になりますね。


2005/11/03(木)

先日も書いたオイルクーラーの件。
エンジンが暖まった状態(オイルクーラーへのバイパスが開いている状態)でアクセルをギュッギュッと踏み込んで5000回転程度までまわしてみたところ、なんと! オイルクーラー下部のホースアタッチメント付近からオイルが噴き出していました……(T_T)
どうも泥汚れが付きやすいなぁ〜と思っていたんですよ。オイルがにじむ→アタッチメント付近に付着→砂や泥が付着……というわけだったんですね。
取り付けをお願いしたショップの馴染みの店員さんに電話で相談して、パッキン類を補修部品として取り寄せてもらって、全部交換してみることにしました。取り付けに手間取ってしまったので、何度も取り付けをやりなおしている間にパッキンが劣化してしまったのではないか……ということで、パッキンを交換してみることになったのです。
「作業の手間を惜しんではいけない」ってことですね^^;
問題のオイルクーラーはしばらくの間

こんな状態でオイルがあたりに飛び散るのを押さえることになりました。


再度オイル漏れの発見です。しかも今回はかなり派手に……フロントバンパー開口部に油滴が付着しているのがはっきりとわかるほどに発見してしまいました。
取付を行ってくれたお店に連絡して、応急処置を施し、再度の作業を依頼です。


2005/11/14(月)

2ヶ月近くにわたって楽しませてもらっているオイルクーラーですが、日曜日に取り付けしてもらったお店に行って補修(?)作業を行ってもらってきました。
今回はオイル漏れが発見されたオイルクーラーコア下側のホースを新品に交換し、なおかつシールテープやパッキン等をもう一度やりなおし、取り付けの不備がないかを確認して、終了。またもや3時間近くかかる作業となってしまいました。

で、取り付けしてもらったときのチェックではオイル漏れはなかったのですが、帰宅時に近所の公園に寄り道して確認してみると……若干のにじみを発見(;一_一)
いや、これはきっと取り付け時に付着していたオイルに違いない。そうに違いない。
というわけで今朝も会社の駐車場に到着してからチェック……オイルの付着を確認……(T_T)
あぁ〜、だめかぁ〜。
これはもう「オイルクーラーはやめてラジエターを大容量タイプに交換しろ」ということなのかなぁ。あぁぁあぁ〜……

落ち込んでいても仕方がないので、きっちり仕事して、取り付けしてくれたお店に電話。
いつもの店員さんと相談した結果「とりあえずメーカーにもう一度確認してみるけど、いったん取り外してメーカーに送って点検をしてもらい、もう一度取り付けしてみましょう」となりました。
それでもだめなら、残念ながら返品させてもらって、別のメーカーの製品を考えるか、もしくは別の方法でのクーリングを考えることにしますか……


新品のホースを取り寄せてもらって装着作業をやり直してもらい、さらにシールテープやパッキンできっちりと作業してもらい「今度こそ大丈夫だろう」と思っていたのですが、今度は帰り道にオイル漏れを発見……(T_T)
もうこれはオイルクーラーとの相性が悪いのか、ラジエターを付けろということなのか。


2005/11/20(日)

かねてからの予定通り、今回はオイルクーラー一式を取り外して、メーカーに送って検査をしてもらうのです。
ただ、お店の人のお話では、前回交換したホースをメーカーに送って検査してもらったところ、特に問題がなかったとのこと。
ということは、オイルクーラーコアとサンドイッチブロックに問題があるのか、取り付けに問題があったのか……それとも、僕のロードスターの油圧が高すぎるのか?
取り付けについて「ホースを締め付けるトルクの調整に問題があるのかもしれない。弱すぎても強すぎてもオイル漏れが起こってしまうみたいだから」とのこと。ロードスターの専門店ってわけではないから、そのあたりのノウハウがない(一般的な車両のノウハウで作業している)のは仕方がないか……
となると、工賃はよけいにかかってしまうけど、専門店にオイルクーラーを持ち込んで取り付けをお願いするという方法もありか。


オイルクーラーを外してメーカー点検に送ることになりました。
もう何度お店に通って、何時間待ったことか。
でもまぁ、これでようやく片が付いてくれそうです。
製品に問題があれば交換してもらうし、取付に問題があれば最後のチャンスであと1回だけ取付してもらい、それでダメだったら返品もしくは別のショップに依頼することにします。

しかし、クルマをチューニングするってことは、かならずメリットとデメリットがあるものなんですね。
今回は「油温・水温があがりすぎるのを冷やしたい」という明確な目的があり、そのために若干のデメリットを覚悟しての取り付けだったのですが(ここまで手間取るのは想定外でしたが)、特に目的がなく「なんとなく」ってのはやめたほうがよさそうですね。
純正仕様が一番バランスに優れ、そして壊れないのですがから。


2005/12/12(月)

以前から問題であったオイルクーラーの件。ようやく進展がありました。
なんでも、今回のオイルクーラーで使用しているフィッティングはアールズ製ではなく、似ているけどちょっと違う規格のもので、取り付けの時にフィッティングを締め付けすぎてしまい、オイル漏れが発生してしまったとのこと。
次回取り付け時にはメーカーに確認した締め付け方法で取り付け、フィッティング部分にパッキンを入れて完全を期す……ということでした。


度重なるオイル漏れの原因判明です。
オイルフィルター移動キットは「アールズ」製のホース・フィッティングを使用していました。
同じメーカーのオイルクーラーキットで、見た目は「アールズ」製のホース・フィッティングと同じだったので、同じように締め付けトルクをかけてしまったため(強く締めすぎてしまったため)、オイル漏れが発生してしまったのです。
もっと弱く、きつくせずに締め付けなければいけなかったんですね。
……まぁ、マニュアルにも取り付けトルクが指定されていなかったから、取付側・メーカー側双方に責任がある、と言えなくもないですが^^;
それはともかく、原因が判明したので対策をしつつ、今度こそ最後にしたい再取付です。


2005/12/23(金)

入庫したのが10時で、作業終了が17時……延々7時間にも及ぶ作業となってしまいました。
クルマをリフトアップし、フロントタイヤとバンパーをはずし、オイルクーラーを組み、フィッティングを行い、ステーをつくり、フロントタイヤとバンパーを取り付け、テストし、確認し……という作業をいままでにないぐらいに丁寧かつ慎重に行ってくれたので、時間がかなぁ〜りかかってしまいました^^;
やっつけ仕事されるよりはいいけど……待ちくたびれました(T_T)
(今回は弟が同行してくれて、途中で気分転換に出かけることが出来たので助かりました_(._.)_)

でどうなったかと言うと、まずホースのフィッティングを慎重に行い、トラストの指定したとおりの強さでホースを取り付け、さらに取り付け部にはトラストに送ってもらったパッキンを入れてオイル漏れを確実になくす。
また、オイルフィルターは純正品だとインマニステーに干渉して交換作業が困難になってしまうのでR Magicさんの薄型オイルフィルターを使用しました。


今まで最長の7時間の取り付け作業!
きっちりしっかりと取り付けてもらった結果、本日(2006年1月1日)現在、オイル漏れは確認していません。
フィッティング部分に触っても、なめらかな金属の感触のみで、オイルが付着しているときに感じる「ぬるっ」とした感じはまったくありません。
……まだあまり高回転までまわしていませんが……

とりあえずは、これで大丈夫でしょう。大丈夫じゃないとかなり困りますが^^;


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