YRS オーバルスクール FSW
2008/04/19


首都圏を直撃した春の嵐から一晩空けた4月19日。
ユイレーシングスクールさんが主催するYRSオーバルスクールFSWに参加してきました。

オーバルスクールは以前に何回か参加してコトがありますが、今回は初めてのFSW。浅間台と比べてオーバルコースが少し大きくなっています。
また、4年間熟成(屋外保管)していた純正タイヤがどのような走りをしてくれるか、楽しみでもあり不安でもあり……ま、なるようになるし。練習なんだからタイヤの性能を引き出せればOKでしょう。

オーバルを走行する前にまず座学があります。
オーバルコースを走行する意味、コーナリング時にクルマに働く力、自分の意志とクルマの動きの違い、ドライビングポジション等など、シニアインストラクターのトム吉田氏のお話は何回聞いても引き込まれてしまいます。
そして何回も聞いて、理解したつもりになっていても、実際に走るとなるとなかなか実行できないのがもどかしい限りです。

いよいよ走行開始。
まずは4台ずつコースに入ってイーブンスロットルの練習。
これは時速40キロから始めて45キロ、50キロと速度を上げながら、一定速度でコーナリングする練習です。
これが意外と難しく、アクセルを一定にしているとコーナーで角度が付いた前輪が走行抵抗となってしまい速度が落ちてしまうから、コーナーではアクセルコントロールで微妙に速度をコントロールしなければなりません。
アクセルではなく速度を一定に保つことによって、4輪すべての荷重をバランスさせ(左右の違いは当然ありますが)トータルでのグリップを引き出せるようになるのが目的です。
時速50キロぐらいまではコーナリングに難しさは感じないのですが、55キロ以上になるとステアのタイミングと量によって簡単にアンダーステア、オーバーステアが顔を出してくれます。
ステアは早めにすこしだけゆっくりと動かして「これから曲がるよ」という意思をクルマに伝え、その後コーナーとクルマにあわせてステアしていく……
これが上手く出来ると気持ちよく、速く、そして安全にコーナリングをしていくことが出来ます。

ということを理解したところで練習終了。
続いてインストラクターによる同乗走行です。
ボクのロードスターはYRSスクールレースそしてパーティーレースでも活躍されているNB使いであるF氏に担当してもらうことが出来ました。
丁寧でゆっくりとした操作と余裕のある落ち着いた運転でありながら、フロントウィンドウから見える風景はかなりのスピード。こんなに速く走ることが出来るとはっ!
クルマのバランスも悪くなく、ブレーキのタッチもよいとのこと。
うちのロードスター、まだまだ速く走ってくれそうです。
ドライバーのがんばり次第ですが……

同乗走行の感覚を忘れないうちに、今度はコースに2台ずつ入ってタイム計測のスタート。
2速固定のまま、ストレートでは思いっきり加速して、コーナー手前でうすぅ〜くブレーキ。
ブレーキのリリースとステアのタイミングを合わせ、コーナーに進入。
ステアとアクセル量をコントロールしてイーブンスロットルを意識しながら旋回し、ストレートでまた加速。
約16秒に2回出現するコーナーを次々とクリアしながら、ラップを重ねていきます。
間違った操作をしたり、無理をしているとラジオを通してリアルタイムでインストラクターから「こう直して」「こうなっているよ」との指示があり、短時間で効果的な練習を行なうことが出来ます。

左回りを2セッション行い、これまでのベストタイムは16秒254。
少し小さい浅間台での記録と比べて0.3秒ほどのマイナス。コースの大きさとタイヤの違い、そして2セッションで記録したタイムであることを考えるとなかなかではないかと。
それよりも、同乗走行の効果か、自分のクルマの旋回速度に対する意識が大きく変化したことが大きな収穫です。
今までだったら「こわい」「これ以上無理」と思ってしまいそうな速度でも「まだまだいける」「正しい操作をしていれば大丈夫」と思えるようになり、また「この操作だったら大丈夫」「操作を間違えたから失敗している」ということもわかるようななった気がします。
同乗走行によって、自分の中に一つの基準を作ることが出来た……という感じでしょうか?

続いて右回り2セッション。ここでのベストタイムは15秒793。
右コーナーにはどうも苦手意識があったのですが、今回は非常に気持ちよく……左回りよりも気持ちよく走ることが出来ました。
トム吉田氏が「右コーナーの場合、国産車は右側にドライバーが座っているから、走りやすいと感じると思う。なぜならば、ドライバーという重量物がイン側にあることにより、荷重移動が穏やかになるからだ」と言っていたことがわかって気がします。

またこのセッションでは、自分が右前側タイヤの上をきれいになぞって走っているような感覚を得ることが出来ました。
タイヤが路面にぴったりとくっついているような、溝が彫ってあるところを走っているような……気持ちのいい感覚です。
もっと走りたいなぁ〜と思っても、半日のスクールはもうすぐおしまい。
あとは左回り1セッションを残すのみです。

最終セッションのベストタイムは16秒123。
右回りと比べていまいち乗り切れていない感覚が残ってしまいましたが、それもドライバーの位置の違いによる走りの差異ということなのでしょうか?
確かに、クルマの中でもっとも重い(?)部品の位置が動いているのだから、走っている感覚も違ってきてしまうのでしょう。
あっという間にセッションが終了。本日の走行もこれでおしまいです。

今回のスクールは半日という短さで、走行時間としては物足りないものがありますが、得られたものは普通の走行会1日分以上のものがありました。

○ 自分のクルマは自分が思っている以上に速く走ることが出来る。
○ そのためには正しい操作を正しいタイミングでしてあげなければならない。
○ 純正タイヤは思っている以上に使える。
○ というよりも、タイヤのグリップを限界まで引き出すのは難しいかも?
○ ステアリングを強く握りすぎてはいけない。力を抜いて、ステアリングからのインフォメーションを感じられるようにする(オーバーステアになると軽くなる、らしい)。
○ 強く握りすぎていると手首を痛くする。

等などなど……。
単純で短いコースで、得られるものが多いオーバルスクール。
だからこそ、
「今日のスクールが楽しかったひと」
最後にトム吉田氏が問い掛けた言葉に対して、何の迷いもなく手を挙げることが出来たのかもしれません。

最後になりましたが、今日のスクールには心強い仲間がいました。
ZZTセリカに乗っているカツヒロさんとMT好きさんです。
こうやって一緒にサーキットに遊びに来るのは2年ぶりぐらいでしょうか?
前日の宿泊からスクール後の美味しい昼食までご一緒していただき、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
また一緒に遊びに行きましょう!


− 本日の仕様 −

◇ エンジン関係 ◇

プラグコード

MAZDA SPEED
ハイボルトシリコンコード

マフラー
スポーツサウンドマフラー

エアフィルター

Auto Exe
ディスポーザブルフィルター

ラジエタークーリングパネル

LAILE
Beatrush
ラジエタークーリングパネル

エンジンマウント

MAZDA SPEED
強化エンジンマウント

◇ 足回り ◇

スタビライザー(F)

Auto Exe
スポーツスタビライザー

スタビライザー(R)

ホイール

MAZDA / エンケイ
NR-A 純正ホイール
15×6JJ +40

タイヤ

ブリヂストン
TRUNZA ER30 195/50R15

ホイールナット

RCOJ
アルミナット+ロックナットセット

◇ アライメント ◇

±0°00′

フロント・トー

±0°00′

-0°40′

フロント・キャンバー

-0°40′

フロント・トータル・トー

±0°00′

±0°00′

リア・トー

±0°00′

-1°27′

リア・キャンバー

-1°26′

リア・トータル・トー

±0°00′

スラスト・アングル

0°00′

◇ ブレーキ ◇

ブレーキパッド(F)

RS factory STAGE
S-500ブレーキパッド

ブレーキパッド(R)
S-500ブレーキパッド

◇ インテリア ◇

シート(R)

MAZDA SPEED
スポーツシート タイプF
(スポーティレッド)

ハーネス(R)

Sabelt
トップフォーミュラーB

シフトノブ

Auto Exe
カーボンシフトノブ
(ブラックカーボン)

サイドブレーキブーツ

KYOEI SPORTS
ブラック(合皮)

ブレースバー
アイナット付

水温計/負圧計

BLITZ
RACING MONITOR DC


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