YRS スプリントレースシリーズ Rd.3
YRS オープンプラクティス

筑波サーキット コース1000
2008/05/17


すがすがしい5月の青空のもと、筑波サーキットで開催されたYRS スプリントレースシリーズ 第3戦に参加してきました。
また今回は同時に行なわれたYRS オープンプラクティスにも参加です。
走りに出かけるチャンスが少なくなってしまっているので、そのチャンスを最大限に活かそうと思っての参加でしたが……走りすぎは身体によくないということがわかりました。

まずは本日1回目の走行。オープンプラクティスのラッピング1。
14台が一度にコースインし、さらに速度差の大きいクルマが混走(フィアット・パンダとロータス・エリーゼが一緒に走る!)することから走りにくいかと思いましたが、意外と快適に走ることが出来ました。参加しているのがYRSの卒業生で、無理な走りをする人がいなかったからでしょうか?
気になっていた4年落ち純正タイヤは意外なほどサーキット走行に対応してくれることが判明! 絶対的なグリップは大きくはないけど、素直なインフォメーションが走行を楽しくしてくれます。
設定していた空気圧が高すぎたのかセッション終盤でリアが不安定な感じがしてしまいましたが、久しぶりのサーキット走行に慣れるという一番の目的を果たすことが出来ました。


<予選>

タイヤ空気圧を2.4に揃えて、いよいよスプリントレースの予選開始!
10分間のセッションでタイムを狙っていきます。目指すはグリッド2列目以降!
……2ヒートで争われるスプリントレース。1ヒート目のグリッドは予選順位を逆転させることになっています。つまり、フロントロウ=予選最下位2台ということ。
さぁ、がんばってタイムを出すぞ! と気合を入れすぎてしまい、2コーナーで姿勢を崩してしまいコースアウト。オーバースピードでコーナーに進入してしまい、リアが流れてしまったようです。フラッグポストから黒旗でのポイント(YRSローカルルールによる“注意”)を頂いてしまいました。反省反省。
その後も精力的に走行を重ねた結果、フロントロウアウト側を見事獲得……(T_T)
かなり“乗れている”感触はあったんですけど、結果がついてきてくれませんでした。インフィールド区間でロスしていたかな? 今までタイヤのグリップに頼って走っていたということでしょうか……


<ラッピング2>

間を空けることなく、すぐにラッピング2の開始。
予選セッションで気になったインフィールド区間をいかにスムーズに走るかを考えつつ走行です。
が、どうも集中しきれていない……なんとなく走っているような状態が続いてしまいます。
集中できない時は仕方がない。まだ走る時間はたくさんあるんだ。
走行開始6分程度でパドックに移動。走行終了としてしまいました。


<ヒート1>

いよいよスプリントレース、ヒート1のスタートです。
隊列の先頭でポールポジションのクルマ(弟のNC)にペースをあわせて、コースの外周を周回しつつ、グリーンフラッグを待ちます。
今回は先頭からのスタート。速いクルマばっかりが相手だけど、ような抜かせなければいいんだから……
グリーンフラッグ! スタート! アクセルをググゥっと踏み込んで加速開始!
あっという間にパスされていき、1周目で最下位に転落……(T_T)
どうもローリングスタートは苦手です。
しかし、これで後を気にすることなく、前だけを追いかけていけます!
2周目。なんとかついていくことは出来るけど、差を縮めるには至りません。
3周目。ギャップは変わらず。前でNCが蓋をしているような感じで隊列を押さえているみたいです。この間になんとか前に出たい!
……残念ながら、機材トラブルのため車載カメラの映像はここまでとなってしまっています。
この後、がんばって追いかけつつも順位を上げるにはいたらず、9位でヒート1を終えました。
オーバーテイクというのは、難しい。


<ラッピング3 その1>

次はラッピング3。ここからはタイム別に2グループに分かれての走行です。
この走行前に、同じNB NR-A乗りであるF氏と話す機会があり「せっかく走ることに決めたのだから、何か得られるようにがんばらないと。例えば、出来る限り同じラップタイムを刻んでいくようにするとか」とのアドバイスをいただきました。
たしかに“ただ”走っているだけではもったいない。お金を出して走っているのだから、何かを持って帰りたい。
よし。「スムーズな操作」「安定したタイム」をテーマに走ってみることにしよう。


<ラッピング3 その2>

スムーズな操作のポイントはヒール・アンド・トゥを使用したシフトダウン。回転をあわせきらずにダウンさせてしまうことがあるから、意識して回転をあわせてシフトダウンし、スムーズに減速から加速につなげていきます。コンマ何秒かの違いにしかならないかもしれないけど、この積み重ねがレースでは大きな違いになるはず。
そしてラップ毎にタイムのばらつきをなくすために、再現性のある走りを心がけて走行。
もちろん、インフィールド区間をいかにスムーズかつ速く走るかも同時に考えていきます。
大きなミスもなくあっという間に走行終了。
インフィールド区間に「これだっ!」という攻略法は見つからなかったけど、スムーズな操作と再現性のある走りはラップタイムのバラつきが少ないから、ある程度出来たはず。
……いやぁ、走りすぎですね、今日は。


<ヒート2 その1>

スプリントレースのヒート2。
今日、一番大切なセッションの開始です。
スタート位置は最後尾。ヒート1と同じく、後を気にせず前だけを追いかけていけばいいのだから、とくかく追いかけるのみです。
隊列を組み、ローリング開始。
2速固定で外周部を走りつつ、フラッグポストの合図を待ちます……
グリーン、グリーン、グリーン! レース開始!
トップグループはタイミングを外したのか加速がにぶい! チャンス! 外側からかぶせるようにして1コーナーに侵入。前方を走っていた白いNB(21号車)が姿勢を崩して1コーナー〜2コーナーでコースアウト! その隙にポジションアップに成功!
ヘアピンからインフィールドで21号車に並ばれて最終コーナー入り口で外側のラインをつぶされた! 仕方がなくイン側を走り、運が悪いことに目の前には縁石と大きな段差。かなり減速して姿勢を安定させながら通過し、最終コーナーへ。21号車にパッシングを許してオープニングラップ終了。
2周目。最終コーナーの減速が響いてストレートで離されてしまったけど、何台かの集団でバトルしているから少しずつ追いつけそう。
3周目。少しずつギャップを詰めていたけど、ヘアピンでコースアウト。「何で曲がりきらないのだ?」と思ったけど、それは自分の操作が悪いからです_(._.)_
4周目。前方の集団は弟のNCを先頭にした3台。インフィールドでは後続2台が速そうだけど、ストレートスピードと加速力を誇るNCを抜きあぐねている様子。
5周目。またギャップが詰まり始めた。ミスだけはしないようにしよう。
6周目。射程圏内に捕らえた! でもここからが難しいのだ。
7周目。最終コーナーでアウト側ラインを通っていた21号車がストレートでコースアウト! イン側にクルマを寄せてオーバーテイクを試みるも、1コーナーまでに抜き返されてしまう。パワーの差かっ!
8周目。ストレートでイン側に進路を変えていた21号車が、急にアウト側に進路を変えて減速。びっくりしてイン側に進路を変更。何をやっているのだ? ヘアピン出口でもリアを若干スライドさせているし……早めにオーバーテイク出来るなら抜いてしまいたいな……


<ヒート2 その2>

9周目。1台がNCをパスして、目の前にいるのがNCと21号車になる。
10周目。ギャップを詰めるもまだまだ追いつかず。そろそろ先頭集団にラップダウンされるはず……そのときがチャンスか?
11周目。NCと21号車、2台とのギャップは変わらず。同じ速度ではダメだ。もっと速く走らなくっちゃ。
12周目。2コーナーからヘアピンにかけて先頭集団にラップダウンされた。ここからだ。がんばって追いかけながら、NCをパスするのだ。
13周目。ヘアピンでNCが先頭集団を前に出した時に、一緒に前に出ようとするけど失敗。最終コーナーまでに後に食いつけるけど、ストレートで離される。排気量の差は大きい。
14周目。第2集団にラップダウンされた直後のインフィールドでミス。リアを少し滑らせてしまい、遅れてしまう。ミスしないで相手のミスを誘わなければいけないのに。
15周目。コーナーではNCに追いつくけど、ストレートで離されてしまう。さて、どこで攻略できるのか……?
16周目。状況は変わらず。攻略の糸口を探しつつ、NCのすぐ後をミスしないように追いかけていこう。
17周目。ブレーキングからコーナリングにかけてはギャップが詰まるけど、ストレートで離されているからオーバーテイクするには少し足りない。どうする?
18周目。ヘアピンでインをうかがうも、失速してしまいオーバーテイク失敗。


<ヒート2 その3>

19周目。失速した分を取り返すべく攻めるも、ギャップはあまり詰まらない。焦っているのか?
20周目。NCに追いついた! 落ち着いて、相手がミスしたときにオーバーテイク出来る場所を確保しつつ、いかに攻略するかを考えるのだ。
21周目。追いつくけど、追い越せない。コーナーではこちらが速いけど、トータルではNCのほうが速い。でもその差は小さい。一度抜いてしまえば抜き返されることはないはず。
22周目。追いつくけど、追いつくけどオーバーテイク出来ない! 残り周回も少ないはず。どうすればいい?
23周目。プレッシャーをかけるつもりで、コーナーで出来るだけ背後にぴったりくっつく。コントロールラインではもっとも近づいたけど、やっぱりオーバーテイク出来ない。
24周目。ブレーキで差をつめ、コーナーでは後にくっつけるけど、ストレートで離される。
コーナー入り口までに横に並べないから、オーバーテイクのチャンスが少ない。
25周目。インフィールドでインを差そうとするけど、一歩NCが前を行く。
26周目。ヘアピンでイン側を差し切れず、さらにインフィールドの複合コーナー出口で姿勢を崩しかけるミス。最終コーナーでギャップを詰め、ストレートに戻り……
チェッカーフラッグ。
NCを攻略することは出来ず、ロードスタークラス9台中9位という成績となりました。


<ラッピング4 その1>

本日最後の走行。ラッピング4。
スタートを待つ車列に並んでいると、シニアインストラクターのトム吉田氏がドライバー1人ずつに声をかけてくれていました。
「兄弟で走れてよかったんじゃない?」
「でも、あと少しが追いつけませんでした」
「どうしても焦ってきたときに、ブレーキで奥に奥に入っていってしまっている。相手を抜きたいと思ったら、出来るだけ早めにブレーキして、相手よりも早くアクセルオンするタイミングをつかまなくっちゃ」
なるほど……
そしてプラクティス開始前にトム吉田氏が話していた「ひとつのコーナーだけでは、オーバーテイクは完了しない。その前、その前から計算して狙っていかなくてはならない」という話。
NCをオーバーテイクするポイントを見極め、抜くと決めた前の周から準備をし、丁寧かつ早めの操作で抜きさる……って感じなのでしょうか?
もっと冷静に、丁寧に、そして計算高く走る必要がありますね。


<ラッピング4 その2>

とりあえずNC攻略は置いておいて、コース攻略そしてクルマとの対話を行うための走行がスタート。
レースで酷使した車体に問題がないかを確認しつつ、走りこんでいきます。
1〜2コーナーのボトムスピードが今回は80キロ。ただコース幅をいっぱいに使っていなかったからもっと上げられるはず。
ヘアピンは失速しすぎないこと。そして、何パターンかの走行ラインを想定すること。オーバーテイクのポイントになりそう。
インフィールドの複合コーナーは最後までしっくりとしなかった。もっと大回りするのか? それとも、小回りでいいのか?
最終コーナーは、今回は気持ちよく走れた。エンジンも高い回転数を保つことが出来たし。でも、もっと速く走れるはず……

以上で、本日の走行はすべて終了!
ブレーキダストによって白いホイールが真っ黒になるまで走りまくったわけですが、それなりに得るものは大きかったと思います。
レースでの結果には悔いが残りますが……これが現在のボクの力ということなのでしょう。
しかし、ボクのロードスターはもっともっと速く走ってくれるはず。
まだまだ先は長そうです。


− 本日の仕様 −

◇ エンジン関係 ◇

プラグコード

MAZDA SPEED
ハイボルトシリコンコード

マフラー
スポーツサウンドマフラー

エアフィルター

Auto Exe
ディスポーザブルフィルター

ラジエタークーリングパネル

LAILE
Beatrush
ラジエタークーリングパネル

エンジンマウント

MAZDA SPEED
強化エンジンマウント

◇ 足回り ◇

スタビライザー(F)

Auto Exe
スポーツスタビライザー

スタビライザー(R)

ホイール

MAZDA / エンケイ
NR-A 純正ホイール
15×6JJ +40

タイヤ

ブリヂストン
TRUNZA ER30 195/50R15

ホイールナット

RCOJ
アルミナット+ロックナットセット

◇ アライメント ◇

±0°00′

フロント・トー

±0°00′

-0°40′

フロント・キャンバー

-0°40′

フロント・トータル・トー

±0°00′

±0°00′

リア・トー

±0°00′

-1°27′

リア・キャンバー

-1°26′

リア・トータル・トー

±0°00′

スラスト・アングル

0°00′

◇ ブレーキ ◇

ブレーキパッド(F)

RS factory STAGE
S-500ブレーキパッド

ブレーキパッド(R)
S-500ブレーキパッド

◇ インテリア ◇

シート(R)

MAZDA SPEED
スポーツシート タイプF
(スポーティレッド)

ハーネス(R)

Sabelt
トップフォーミュラーB

シフトノブ

Auto Exe
カーボンシフトノブ
(ブラックカーボン)

サイドブレーキブーツ

KYOEI SPORTS
ブラック(合皮)

ブレースバー
アイナット付

水温計/負圧計

BLITZ
RACING MONITOR DC


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